狭山・境緑道を歩く

2019年3月9日

 

多摩湖(村山貯水池)は東京都の水道における要所である。

ja.wikipedia.org

 

 

多摩湖の水は、玉川上水と同じく、多摩川羽村取水堰から送られている。

そこから、東村山・境(武蔵境)・朝霞・三園(板橋)の各浄水場へ配水されている。

 

今日はこの配水管に沿って、多摩湖から境浄水場までを歩く。

全長約10キロにわたり、都立狭山・境緑道という自転車歩行者専用道路が整備されている。

 

ja.m.wikipedia.org

 

西武池袋線所沢駅から路線バスで15分、西武園ゆうえんちからのスタート。

 

多摩湖堤防からの雄大な景色である、右手に少し顔を出しているのは西武ドーム

 

堤防と水際の直線が美しい。

 

このアンティークな建物は取水塔。

水を吸い上げて、地下の管に流し、各地の浄水場に水を送る重要な役割を担っている。

 

羽村取水堰に管理事務所があるらしい。

多摩湖という通称ではあるが、正式名称は村山貯水池。

水道施設のため、手漕ぎボートもスワンボートも無く、湖面には進入不可である。

 

湖を抜けると、散歩コースが本格的に始まる。

今回の全貌が書いてある地図を見つけた

 

さりげなく、玉川上水や、野火止用水千川上水に記載も確認できた。

今日の目標は武蔵野市関前5丁目にある、千川上水との交差地点である。

 

 

平行して走っているのは、西武多摩湖線

単線と桜並木の風景が、のどかな雰囲気を演出している。

区間でこのあたりの雰囲気が一番良かった。

 

このロングストレートが、いかにも水道道路である。

ここで、配水管・空堀川新青梅街道・緑道が一斉に交差する。

いわば、ジャンクションなのである。 

 

サイクリングロードだが、歩行者優先。

さらに大抵の区間で、歩行者用にもう一本歩道スペースが確保されてある。

 

早咲きの桜も咲いていた。

あまりに見事なのでつい写真を撮ってしまった。

春の陽気である。

 

八坂駅付近。府中街道に出た。

見慣れた風景だが、別のアプローチで来ると新鮮に感じる。

 

八坂駅を過ぎたあたりで、野火止用水と交差した。

野火止用水玉川上水派生の用水路である。立川から志木まで約25キロほどあるらしい。

 

さらに進むと、謎の構造物を発見。

 

おなじみのマークである

この真下に水が流れている。耳を近づけてみたが水の音はしなかった。

 

小金井公園の裏手当たり、馬の背と言う土手らしい。

川は無いのに土手がある、なんとも不思議な風景である。

この土手の中を配水管が走っているのだろうか。

 

 

日が暮れてきた。もう少しでゴール。

 

そして、この緑道の終点に到着。

終わりと始まりを告げるかのように、最後だけ少し上り坂になっている。

 

起点の標識。

今回はここを終点とする。

 

向かい側は井の頭通りの起点である。

 

 起点標識。

 

 

今回のルートについて公式サイトがあったので転載しておく。 

musashinoparks.com

 

 

 

 <オマケ>(ラスト意外ときつかった)

ゴール地点には、鉄道駅やバス停が無いため、

井の頭通りを東に進み、境浄水場に沿って歩いていく。

 

見覚えのある交差点にぶつかった。

 

玉川上水緑道である。

ホームに帰ってきたような安堵感の中、ゴールを目指す。あと少し。

 

日没前に、JR三鷹駅に到着